2015年の独成長率予想を1.8%に引き上げ、原油安受け賢人委

ドイツ政府の経済諮問委員会(5賢人委員会)は26日、
2015年の経済成長率予想を当初の1.0%から1.8%に
引き上げた。

原油価格とユーロ相場の下落が背景。

同委員会は声明で「原油価格は2014年10月以降大幅に
下落しており、家計の実質所得は増加し、消費支出は
改善している。同時に、ドイツの輸出はユーロ安により
拡大しつつある」との見方を示した。

欧州中央銀行(ECB)の金融緩和も経済に前向きな
効果をもたらしていると指摘する一方、これは
一面からの見方に過ぎないと指摘。

「見通しが明るくなっているとはいえ、ECBの
政策は財政の安定を中心として大きなリスクに
つながる可能性があり、われわれはこの事実から
目をそらすべきではない。また、構造改革の必要性が
なくなるわけでもない」と警告した。