中国経済成長は債務に立脚、世界的な高債務に懸念=独財務相

ショイブレ独財務相は16日、中国の経済成長は
債務の上に立脚しているとの見方を示し、世界経済に
対し高水準に積み上がっている債務が引き続き懸念と
なっていると述べた。

財務相はワシントンのブルッキングズ研究所で
行った講演で、緩和的な金融政策と、借り入れによる
資金調達に支えられた財政政策がこれまで金融危機
発生につながってきたが、現在も世界的な経済成長の
重しとなっていると指摘。

「世界的な債務水準は引き続き
懸念材料となっている」と述べた。

財務相によると、世界的な債務は
2007年から57兆ドル増加。

この約半分が国の債務という。

その上で、「中国の債務は2007年以降約4倍に
膨れ上がっている。中国の経済成長は不動産市場と
シャドーバンキング(影の銀行)の活況に支えられ、
債務の上に立脚しているようにも見える」と述べた。

また、格付けの低い社債が「警戒すべき」
規模で発行されているとの認識も示した。