より堅固で持続可能な回復へ自信=ドラギECB総裁

ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は20日公表した
2014年の年次報告書で、ユーロ圏の景気回復は
力強さを増し、インフレ率も過度に遅れることなく
中期目標を達成するとの自信を示した。

総裁はその中で「2014年に経験した、まだらで、
ぜい弱な景気回復がより堅固で持続可能なものにかわり、
インフレ率が過度に遅れることなく中期的に2%弱の
目標水準に回帰すると自信を持って想定できる」
と指摘した。

またウクライナとロシアの対立問題をめぐっては、
一部のユーロ圏諸国の銀行が抱えるロシアに対する
エクスポージャーは「大規模」としたが、ユーロ圏の
システム全体を脅かすようなリスクが存在する可能性は
低いとの見方を示した。