スイスフランは過大評価、上昇阻止で行動する用意=中銀総裁
スイス国立銀行(中央銀行、SNB)のジョルダン総裁は、
スイスフランは大幅に過大評価されているとし、市場介入や
中銀預金金利をマイナスに維持することで今後も上昇を
阻止する考えを示した。
25日の講演の原稿内容が明らかになった。
スイスフランはユーロ圏の緩和的な
金融政策により上昇圧力に直面している。
ギリシャ支援協議が合意に至らなければ、
安全通貨とされるスイスフランに大量の
資金が流入し、スイス中銀に行動を
促す可能性もある。
総裁は「世界経済は過去8年近く、ほぼ恒常的に
危機状態にある。スイスフランへの上昇圧力は
こうした状況を映し出している」と指摘した。
ギリシャについて具体的な言及はなく、金融政策は
世界経済の状況と密接に関係しているとの認識を示した。
スイス中銀は先週、中銀預金金利を
マイナス0.75%で据え置いた。
3カ月物LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の
誘導目標もマイナス1.25〜マイナス0.25%で維持した。