ギリシャ債務再編、実施方法に焦点=クーレECB専務理事

欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は、
ギリシャの債務を再編すること自体はもはや
ユーロ圏諸国の間で問題になっていないと述べ、
どのように実施すべきかが焦点になっていると
明らかにした。

27日付の仏ルモンド紙が
インタビューを掲載した。

インタビューでクーレ氏は、ギリシャがユーロ圏に
とどまることを全加盟国が望んでおり、同国が改革を
実行すれば支援する用意があると述べた。

その上で「問題はギリシャの債務を再編するか
どうかではない。ギリシャ経済にプラスとなるために
どのように行うかが問題だ」と説明した。

またECBの資産買い入れプログラムは効果を
上げつつあると指摘し、出口政策の協議を
開始するのは時期尚早と述べた。

ECBはギリシャ問題で批判を浴びているが、
クーレ氏は、ECBが危機の間、常に責務を
堅持していたと説明。

5カ月にわたる協議はギリシャに経済、金融の面で
多大なコストを与えており、今回の危機はユーロ圏の
意思決定がはらむ深刻な問題を露呈したと指摘。

効果的に厳格な決定を下すために
一段の統合が必要との認識を示した。