対ギリシャ新規融資、IMFは条件整うまで承認せず

国際通貨基金IMF)は、ギリシャが確実に債務を
返済できるよう、一段の取り組みで欧州各国と
合意しない限り、ギリシャへの新規融資を認めない構えだ。

ギリシャが長期にわたって債務を返済できるようにするには、
欧州が債務軽減で譲歩し、ギリシャが経済改革を
法制化することが不可欠とIMFはみている。

IMF当局者が30日、記者団との
電話会議で明らかにした。

また向こう数週間の交渉を経ても、IMF
新たなプログラムの承認が可能とみなす段階には
至らないとの見通しも表明した。

同当局者は「双方がこうした決定を行う用意が
整うまで、いくらか時間がかかる」とした。

IMFは、包括的なプログラムしか
賛同できない」とも語った。

IMFと米国は、ギリシャの債務負担が持続不可能で、
債権団に対する債務条件の一部緩和案を示すが、
欧州諸国は難色を示す。

こうしたなか、ギリシャ財務省当局者は、
翌31日に行われる支援プログラムの会合に
IMFが参加することを明らかにした。