今週の材料は?

今週も各国で経済指標の発表が目白押しです。

足元の景気動向を占う材料が出ることで、金融市場に与える影響は少なくないと思います。

この中、米国では16日にFOMCが、英国では17日にイングランド銀行政策金利決定が、さらに15日には日銀が金融政策決定会合を開催します。

ECBが大幅な追加金融緩和を実施した後だけに、各国の対応に関心が集まるものと思います。

米国では、政策金利の変更はないとの見方が強まっています。

原油価格など落ち着きを取り戻しましたが、追加利上げをするには時期尚早との声も聞かれています。

仮に、利上げが実施された場合には、サプライズとなり、ドルが大きく上昇する可能性があることには要注意です。

この中、英国でも政策金利が決定します。

ECBが大幅な追加緩和を実施したことで、英国の対応に関心が集まります。

英国の経済指標を見ている限り、緩和も、利上げも行いにくいとみていますが、緩和の確率は50%程度は見ていたいと思います。

一方、日銀は、マイナス金利導入の効果を見極める動きが予想され、新たな緩和策を決定する可能性は少ないと思います。

どちらにしても、各国の金融政策を見極める展開が続くと考えます。

米国では
【15日】
2月の米小売売上高(予想前月比0.1%減、前回0.2%減)
2月の米小売売上高除自動車(予想前月比0.2%減、前回0.1%増)
2月の米生産者物価指数(予想前月比0.1%低下、前回0.1%上昇)
2月の米生産者物価指数 コア(予想前月比0.1%上昇、前回0.4%上昇)
3月のNY連銀製造業景況指数(予想マイナス12.00、前回マイナス16.64)
3月のNAHB住宅市場指数(予想59、前回58)
1月の米企業在庫(予想前月比横ばい、前回0.1%増)
1月の米対米証券投資(前回294億ドルの赤字)

【16日】
2月の米消費者物価指数(予想前月比0.2%低下、前回横ばい)
2月の米消費者物価指数コア(予想前月比0.2%上昇、前回0.3%上昇)
2月の米住宅着工件数(予想年率換算115.0万件、前回109.9万件)
2月の米建設許可件数(予想年率換算120.1万件、前回120.2万件)
2月の米鉱工業生産(予想前月比0.2%低下、前回0.9%上昇)
2月の米設備稼働率(予想76.9%、前回 77.1%)
FOMC政策金利発表

【17日】
3月のフィラデルフィア連銀製造業指数(予想マイナス1.2、前回マイナス2.8)
最新週の米新規失業保険申請件数(予想26.6万件、前回25.9万件)
10〜12月期の米経常収支(予想1161億ドルの赤字、前回1241億ドルの赤字)

【18日】
3月のミシガン大消費者信頼感指数速報(予想92.2、前回91.7)

欧州では
【14日】
1月のユーロ圏鉱工業生産 (予想前月比1.7%上昇、前回1.0%低下)

【16日】
2月失業率(予想2.2%、前回2.2%)
2月の英失業者数(予想0.96万人減、前回1.48万人減)

【17日】
スイス中銀政策金利発表
1月のユーロ圏貿易収支(予想100億ユーロの黒字、前回243億ユーロの黒字)
2月のユーロ圏消費者物価指数確報(予想前年比0.2%低下、前回0.2%低下)-
イングランド銀行政策金利発表
イングランド銀行議事録

【18日】
2月の独生産者物価指数(予想前年比2.6%低下、前回2.4%低下)

日本では
【14日】
1月の機械受注 (予想前月比1.9%増、前回4.2%増)

【15日】
日銀金融政策決定会合
1月の鉱工業生産確報(前回前月比3.7%上昇)
1月の第3次産業活動指数(予想前月比0.4%上昇、前回0.6%低下)

【17日】
2月の貿易収支(予想3951億円の黒字、前回6488億円の赤字)

【18日】
日銀金融政策決定会合議事要旨(1月28〜29日開催分)