4月の日銀議事要旨、「マイナス金利政策、効果浸透見極めが適当」

日銀は21日、大規模金融緩和の維持を決めた
4月27、28日の金融政策決定会合の議事要旨を
発表した。

それによると、会合では最新予測の「経済・
物価情勢の展望(展望リポート)」で物価の
見通しを下方修正したが、大方の委員は
「(マイナス金利)政策効果の浸透度合いを
見極めていくことが適当だ」との見方で一致した。

また、春闘での賃金の伸び鈍化や中国など
不透明な世界経済情勢を受け、委員は
「経済・物価の下振れリスクは引き続き大きい」
との認識を共有した。

さらに、2月導入のマイナス金利政策をめぐっては、
実体経済や物価面に今後着実に波及していくとの指摘が
相次いだ。

不安定な国際金融市場も踏まえ、大方の委員は
「波及にはある程度時間が必要だ」との見方で一致した。