ドル、基本はレンジj圏で推移か
今週のドル円相場は、基本はレンジ圏での推移が予想されます。
米中貿易摩擦が、厳しくなる中で、ドルは対円で軟調な動きとなり、一時は108円台に下落する動きが見られました。
ただ、米経済指標が堅調に推移したことや、米中貿易交渉も妥協の余地があるのではないかとの見方から、ドルが買い戻される展開となり、前週末のNY市場では、ドルは110円付近で取引を終えました。
この中、ユーロはイタリアの財政赤字問題や、英国のEUからの離脱などを巡る不透明感が強く、軟調な動きとなっています。
また、英ポンドはメイ首相の辞任報道が流れる中で、英ポンド絵は大きく値を崩しています。
対円では140円を割れるなど、先行きの懸念が強まっています。
円は引き続き、金融緩和が継続することが明らかになっていますが、金利差での円売りは出ていません。
むしろ、米中貿易交渉の先行きを懸念する動きが、相対的に円を押し上げる動きとなっています。
さらに、ユーロ圏の不透明感や英国の政局不安なども、円を押し上げる材料になる可能性が強く、円はリスク回避の動きから上昇する可能性が出ています。
とは言え、円の高値圏では値ごろ感からの円売りも出て、ドルも一方的に下落する動きを見せておらず、ドル円は上下に厚いサポートがあるものと思われ、ドルが下値を切り下げながらも、そのスピードはゆっくりとの見方が出来るかと思います。
予想レンジは、ドル円が106.20~112.20円、ユーロ円が118.20~124.20円、英ポンド円が136.20~142.20円、豪ドル円が72.20~78.20円。