欧州中銀、利上げをさらに先送り

欧州中央銀行(ECB)は6日、リトアニアビリニュスで定例理事会を開き、政策金利の据え置きを決定しました。
その上で、金利据え置きの期間を2020年上半期まで延長する方針を決めました。
ECBは、2019年中の利上げを断念する決定を3月に下したばかりですが、世界的に景気の先行き不透明感が増す中、利上げ時期のさらなる先送りを余儀なくされました。
ECBは、政策金利の据え置き期間を「少なくとも2019年末まで」としてきましたが、「少なくとも2020年上半期まで」に変更しました。
ドラギECB総裁は会見で「保護主義の脅威など不透明要因の長期化が、景況感に影響している」と懸念を示しています。