ECB、2019年末まで政策金利を据え置き

ユーロ圏の金融政策を担う欧州中央銀行(ECB)は10日、定例理事会を開き、「少なくとも2019年末まで」政策金利を据え置く方針を改めて確認しました。
ドラギ総裁は記者会見で、金融機関の経営を圧迫するマイナス金利政策について、市中銀行の負担軽減策が必要かどうか今後検討する考えを示しています。
ECBは2014年6月にマイナス金利を導入し、市中銀行から預け入れられた余剰資金に適用する「中銀預入金利」は現在マイナス0.4%まで引き下げられています。
市中銀行が利息分をECBに支払う形となっており、負担への不満が出ていました。
ドラギ総裁は会見で「(マイナス金利の)副作用があるとすれば、その緩和が必要かどうか検討する」と述べました。