22日の経済指標

【日本】
4月の貿易黒字は604億円
財務省が22日発表した4月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は604億円の黒字でした。
黒字は3カ月連続でしたが、中国向けの半導体関連品の輸出が減少し、前年同月比で90.3%の大幅減となりました。
輸出額は2.4%減の6兆6588億円、輸入額は、イランからの原油が増えたため6.4%増の6兆5983億円でした。
中国向けについては、輸出が6.3%減の1兆2329億円と、2カ月連続の減少で、半導体製造装置などの輸出が大きく減少しました。
輸入は5.9%増の1兆5512億円でした。
対米貿易黒字は17.7%増の7232億円と、2カ月連続で増加しまし。
輸出は自動車が増えて9.6%増の1兆4102億円、輸入は原油や飼料用トウモロコシが拡大し2.3%増の6870億円でした。 

3月の機械受注は前月比3.8%増
内閣府が22日発表した3月の機械受注統計によると、企業の設備投資の先行指標となる民間需要(変動の大きい船舶・電力除く)の受注額は、前月比3.8%増の8688億円でした。
プラスは2カ月連続で、大型案件があった非製造業が大幅な伸びを見せ、全体を押し上げました。
基調判断は「足踏みが見られる」に据え置かれました
民需の内訳を見ると、非製造業(船舶・電力除く)は建設機械の発注を増やした建設業や鉄道車両の導入を進めた運輸業・郵便業を中心に伸び、13.4%増と3カ月ぶりのプラスでした。
製造業は汎用・生産用機械などが低調で11.4%減と2カ月ぶりのマイナスでした。
官公需や外需などを加えた受注総額は4.3%減の2兆2542億円と2カ月ぶりに減少しました。
4~6月の機械受注見通しは前期比15.7%増と大幅増を見込んでいます。

4月の全国スーパー売上高は前年比1.0%減
日本チェーンストア協会が22日発表した4月の全国スーパー売上高は、前年比1.0%減の1兆642億円と2カ月ぶりにマイナスになりました。
4月後半から改元に伴う10連休が始まり、客足が鈍ったことが響き、さらに気温が低かった影響で、春物衣料が振るわなかった上、花見向けの飲料も苦戦しました。
客数は2.6%減で、主な商品別では、食料品が0.7%減と2カ月ぶりのマイナス、衣料品は7.0%減で16カ月連続のマイナスでした。 

4月のショッピングセンター売上高は前年比0.2%増
日本ショッピングセンター協会が22日発表した4月のSC売上高は前年比0.2%増となりました。
4月は、大型連休による行楽客の増加から、駅ビルなどでの飲食や食品販売など食品関連が堅調だった一方で、全国的に気温が低かったことから衣料品は伸び悩みました。
立地別にみると、全国的に前年並みの売り上げが多かったなかで、行楽客が増加した北陸の中心地域が同5.7%増、中部の中心地域が同4.3%増と堅調でした。

【英国】
4月の英消費者物価指数は前年比2.1%上昇
英国立統計局(ONS)が22日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.1%上昇し、3月(1.9%上昇)から加速しました。
電気・ガス価格が最大の押し上げ要因となりました。
当局がエネルギー料金の価格上限規制を4月から10%引き上げ、大手6事業者が料金を10%引き上げたことが影響しました。
食品やエネルギーを除いたコアインフレ率は3カ月連続で前年比1.8%上昇となりました。
また、4月の生産者物価指数(PPI)は、原材料費を反映する投入指数が前年比3.8%上昇となりました。
販売価格を反映する産出指数は前年比2.1%上昇しました。
3月の住宅価格は前年比1.4%上昇、ロンドンの住宅価格は1.9%下落し、2月から下落幅が縮小しています。