5日の経済指標

【日本】
5月の景気判断、「悪化」から「下げ止まり」に上方修正
内閣府が5日発表した5月の景気動向指数速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比1.1ポイント上昇の103.2となりました。
基調判断は、前月の「悪化」から「下げ止まり」に上方修正されました。
上方修正は2016年10月以来、2年7カ月ぶりのこと。

5月の家計支出は前年比4.0%増
総務省が5日発表した5月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は30万901円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年比4.0%増加しました。
プラスは6カ月連続でした。
5月上旬までの10連休の効果で旅行やレジャー関連の支出が増えたほか、前年同月の落ち込み(3.8%減)が大きかった反動で、2015年5月(4.8%増)以来4年ぶりの高い伸び率となりました。
同省では、消費支出の増加が続いているとし、基調判断を「持ち直している」と4カ月ぶりに上方修正しました。
項目別では、宿泊料や交通費、外食代などが伸びました。
5月後半の記録的な暑さで、エアコン購入や飲料、アイスクリームの消費も拡大しました。
10連休が4月下旬に始まり、保険料の支払い分が5月に後ずれした影響も出ました。 

日銀調査、「個人の景況感、4期連続悪化」
日銀が5日発表した6月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、1年前と比べ景況感が「良くなった」と答えた割合から「悪くなった」の割合を引いた景況感DIはマイナス25.0となり、前回の3月調査と比べ5.8ポイント悪化しました。
悪化は4期連続で、DIは2016年6月調査(マイナス27.3)以来3年ぶりの低水準でした。
日銀は、中国景気の減速や長期化する米中貿易摩擦の報道が影響したとみています。

【ドイツ】
5月の独鉱工業受注指数は前月比2.2%低下
ドイツ経済省が5日発表した5月の鉱工業受注指数は、前月比2.2%低下となりました。
同省では鉱工業部門の低迷が今後数カ月続く可能性が高いとの見方を示しています。

【フランス】
5月の仏貿易赤字は32.8億ユーロに縮小
フランス税関が5日発表した5月の貿易収支は32.8億ユーロの赤字でした。
4月の改定値は49億ユーロの赤字でした。

【米国】
6月の米雇用統計、新規雇用は22.4万人増
労働省が5日発表した6月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が22.4万人増と5カ月ぶりに大幅な伸びとなりました。
ただ、4月と5月を合わせた雇用者数は従来から1.1万人下方修正されました。
時間当たり賃金は前月比0.2%(6セント)増となりましたが、前月は0.3%増加していました。
平均週間労働時間は3カ月連続で34.4時間でした。
また、労働市場に参入する人が増える中、0.1%上昇し、3.7%となりました。