薄商いの中、相場の急変に注意

今週の為替相場は、日本はもちろん世界の為替市場で休場が増える中、薄商いが想定される中で、相場の急変に注意したいと考えます。



米国では、FOMCが開催され、米国の金融政策に変化が出るのか否か注目されるものと思います。



米国では、年内の利上げはなくなったとの見方が支配的ですが、ここにきて、雇用統計がしっかりしていれば再び利上げに舵を切るのではないかとの見方が出ています。



もちろん、トランプ米大統領は利上げには反対の姿勢を示しており、景気指標自体も強弱が入り乱れていることで、利上げに舵を切るのは難しいと思います。



この中、日米貿易交渉では、為替問題が議論に入ることを米国が強く主張し、トランプ大統領もこの姿勢を強めています。



4月から6月の間で3回行われる日米首脳会談では、トランプ大統領は安倍首相に決断を促す場面があるかも知れません。



日米貿易交渉の行方次第では、為替相場に影響が出る可能性があることには留意したいと考えます。



特に、日本では10連休という破格な休場が続くことで、円を支える動きが少なくなることで、ちょっとした動意が出ると、日本勢の抑止力がなくなることが気掛かりです。



5月の連休の時には、市場が動意を強めると想定外の乱高下になることが過去にもあったので、今回もこのような動きが出ることには気を付けたいと考えています。



その意味で、今回は日米貿易交渉の行方がクローズアップされており、この材料が予想外の動きにつながることがることには留意したいと思います。



この中、欧州動向等々にも注意したいと思っており、想定外の出来事が起こった場合には、相場の急変があると思います。



予想レンジは、ドル円106.20113.20円、ユーロ円が118.20126.20円、英ポンド円が138.20146.20円、豪ドル円72.2080.20円。