大型連休前のドル買い場

今週の為替相場は、ドルが底堅い推移を継続するとみています。



日本の大型連休を前に、ドル買い需要が旺盛で、企業買収に伴う円売り、投資家の円売りも見られる中で、相対的にドルは堅調な動きとみています。



確かに米国では年内の利上げはなくなった感が強まっており、金利差を意識したドル買いは少なくなっています。



米中通商交渉も軟着陸するな脳性が出ており、三回目の米朝首脳会議の可能性がささやかれている状態で、ドルにとってのリスクは徐々に解消されている感がします。



ただ、米国の利下げの可能性について、トランプ政権側の圧力が強いことや、日本も緩和の余地がないわけではないとの指摘が聞かれるなど、世界の金融政策が緩和に向けて走り出すことも考えらえます。



世界の中央銀行が緩和に向けて動き出した場合には、やはりドルの行方が大きな焦点になるとみており、緩和が読み取ることが出来れば、その動きはドル売りとなる可能性が多いのではないかとみています。



とは言え、10連休というかつてない長さで日本は大型連休を迎えます。



海外に出る国民も多く、以前ほどではないにしても、ドル需要は強くなると思います。



ドルの底堅さは変わらない、そんな感じがします。



問題は112円を超えてドルがステイできるか否か、これが今後のドル円相場を決める大きな材料になると考えています。



予想レンジはドル円108.20113.20円、ユーロ円が121.20127.20円、英ポンド円が142.20148.20円、豪ドル円76.2082.20円。