カナダ中銀、政策金利を据え置き
カナダ銀行(中央銀行)は29日、政策金利を1.75%に据え置きました。
経済減速が一時的である兆候が多く見られ、第2四半期には成長が加速するとの見方を示しています。
中銀は現在の金利が依然として「適切」との文言を踏襲し、インフレ率は今後数カ月間で中銀目標の2%近辺を維持することが予想されるとしました。
前回(4月24日)会合時には、将来の利上げの必要性を巡る文言が削除され、2019年の成長見通しを1.7%から1.2%に下方修正しました。
ただ、将来の政策判断は引き続き経済指標に依存するとの見方を繰り返しています。
中銀は声明で「最近の経済指標は2018年末及び2019年初めの経済減速が一時的との見方を裏付けている。とはいえ、世界的な通商リスクは上昇している」としました。
カナダ中銀は2017年7月以降に5回の利上げを実施しましたが、2018年10月以降は政策金利を1.75%に据え置いています。