4日の経済指標

【日本】
5月末の資金供給量は511.8兆円と3カ月ぶりに減少
日銀が4日発表した市中の現金と金融機関の手元資金を示す日銀当座預金残高の合計であるマネタリーベース(資金供給量)の5月末の残高は511兆8113億円となり、3カ月ぶりに減少しました。
5月中の平均残高は前年比3.6%増の510兆8086億円でした。
マネタリーベースの構成要因ごとの月中平均残高は、金融機関の手元資金を示す当座預金が同3.4%増の397兆1398億円、紙幣は同4.6%増の108兆7770億円、貨幣は同2.3%増の4兆8918億円でした。

【ユーロ圏】
5月のユーロ圏消費者物価指数は前年比1.2%に鈍化
欧州連合(EU)統計局が4日発表した5月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比1.2%上昇で、前月の1.7%上昇から伸びが鈍化しました。
欧州中央銀行(ECB)が注目するコアインフレ率も前年比1.0%と、前月の1.4%から鈍化しました。
ECBのインフレ目標は「2%を下回るが2%に近い水準」です。
ECBは6日に理事会を開催しますが、理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は先月末、ECBには必要に応じて経済支援につながる金融政策を再び実施する用意があると述べています。

【英国】
5月の英建設業PMIは48.6と2018年3月以来の低水準
IHSマークイット/COPSが4日発表した5月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は48.6と、2018年3月以来の低水準となりました。

【米国】
4月の米製造業新規受注は前月比0.8%減
米商務省が4日公表した4月の製造業新規受注は前月比0.8%減少しました。
3月の新規受注は当初発表の1.9%増から1.3%増へ下方修正されました。
出荷は0.5%減と2017年4月以来の大幅な落ち込みとなり、製造業の弱含みが続いていることを示しました。
前月は0.2%増加していました。
在庫は0.3%増で、過去8カ月のうち7カ月増えています。
出荷に対する在庫の比率は1.37と、前月の1.36から上昇しました。
受注の内訳は、輸送機器が5.9%減となりましたが、前月は6.0%増加していました。
民間航空機は25.2%減、自動車・同部品は1.7%減と、2017年7月以来の大幅な落ち込みでした。
民間設備投資の先行指標とされる、資本財から国防関連と航空機を除くコア資本財受注は1.0%減で、前月発表された速報値の0.9%減から下方修正されました。
前月は0.3%増加していました。
国内総生産GDP)で企業設備投資の計算に使われるコア資本財の出荷は前月から横ばいでした。
3月は0.6%減少していました。