2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

金融政策、コミットメントの強さ重要=黒田日銀総裁

日銀の黒田東彦総裁は12日、都内の政策研究大学院大学の 学位授与式で講演し、デフレ脱却には中央銀行のコミットメント (目標達成の意思)の強さが重要との認識を改めて示した。黒田総裁は卒業生に対して、1)理論と実践の調和、 2)多様性の重視などの必要…

英RBS、スコットランド独立賛成多数ならロンドンへ移転

英金融大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド (RBS)は11日、スコットランド独立の是非を問う 来週の住民投票について、賛成が多数となったら 本拠地をエジンバラからロンドンに移すと発表した。ただ本社機能と雇用のかなりの部分は 引き続きスコット…

英銀行、緩和策解除リスクに備え必要=中銀当局者

イングランド銀行(英中央銀行)金融行政委員会の コーン委員は11日、国内の銀行に対し、世界の中銀が 量的緩和などの非標準的措置を解除した場合に 金融市場が混乱に陥るリスクに備える必要がある と訴えた。英国銀行協会に向けた講演でコーン氏は、 英経済…

ドイツ景気は拡大基調維持、地政学的紛争が重しに=経済省月報

ドイツ経済省は10日公表した月報の中で、国内景気は 引き続き拡大基調にあるものの、地政学的紛争や 自国以外のユーロ圏地域における景気低迷が 経済成長の重しになっているとの見方を示した。月報は「世界経済は成長しているが、 想定よりもペースは鈍い」…

大手銀のバーゼルⅢ対応前進、不足金150億ユーロに縮小=BIS

国際決済銀行(BIS)は11日、新銀行自己資本規制 (バーゼルIII)に関する報告書で、銀行の新規制への 対応が進展しており、最低7%のコアTier1(狭義の 中核的自己資本)比率の達成に拡充が必要な不足資金が 減少したと明らかにした。12月末時点における世…

ECB月報、イタリアに財政基盤の強化迫る

欧州中央銀行(ECB)は11日公表の月次報告で、 イタリアの予想よりも弱い経済動向が今年の 財政赤字削減目標の達成を危うくしていると警告し、 同国政府に対し一段と財政基盤を強化するよう求めた。イタリアのレンツィ首相は今週、今年の経済成長率が 「ゼロ…

インフレ率の下振れ続けば長期期待へのリスク=プラートECB専務理事

欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は、 ユーロ圏のインフレ率が予想を下回る状況が続けば ECBの長期的なインフレ期待に対するリスクになる との見解を示した。イタリアのソレ24オレ紙とのインタビューでの発言。同氏は、「短期的な期待が悪化すれば長期…

ECB、量的緩和の可能性排除できず=コンスタンシオ副総裁

欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁は、 ECBは巨額の国債を買い入れる量的緩和(QE)の 実施を余儀なくされる状況を望んでいないが、 その可能性は排除できないとの考えを示した。11日付の独紙ベルゼン・ツァイトゥングに 掲載されたインタビューで…

ECBは必要なら追加措置、各国は投資拡大に向け構造改革を=ドラギ総裁

ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は11日、ユーロ圏の 成長拡大に向け、投資や構造改革の実施を各国政府に求めた。EUrofi金融フォーラムでの講演で述べた。物価安定の責務を果たすため、必要なら 一段の措置を講じる用意があると言明。新たに導入する措置はバラ…

ニュージーランド中銀、政策金利を3.50%に据え置き

ニュージーランド準備銀行(中央銀行、RBNZ)は11日、 政策金利を3.50%に据え置いた。中銀は、成長が鈍化し、インフレ圧力が 抑制されている状況となっていることを踏まえ、 当面は様子見姿勢を維持するとの見解を示した。

追加緩和手段に限界ない、現時点で議論不要=黒田日銀総裁

黒田東彦日銀総裁は11日、テレビ番組に初めて生出演し、 2%の物価目標に向けて、現在は順調に進んでいるとの 見解を改めて強調した。必要があれば追加緩和を辞さない姿勢を繰り返し、 現時点で検討は不要としつつ、追加緩和手段は 豊富にあるとの見解を表明…

スコットランドに巨額の準備必要、独立後ポンド継続で=英中銀総裁

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は10日、 スコットランドが独立を選択し、分離後に英国政府との 合意なくポンドを通貨として使用し続ける場合、かなりの 規模のポンド準備を確保しておく必要があるとの考えを示した。議会での証言で述べた。ス…

英首相がスコットランド入り、「家族」引き裂くべきでないと訴え

キャメロン英首相は10日、スコットランドを訪問し、 英国からの独立の是非を問う住民投票で独立を 支持しないよう、市民に訴えかけた。18日の住民投票を前に、世論調査で独立支持派が 急速に拡大していることを受け、首相は議会で 毎週実施している党首討論…

円安に輸出促進効果、資源調達にはマイナスも=岩田日銀副総裁

日銀の岩田規久男副総裁は10日午後、金沢市で会見し、 円安進行には輸出促進効果があり、「海外子会社からの 配当が円換算で増える」とのメリットを指摘。一方、海外経済のもたつきや製造業の海外移転により、 その効果は2000年台半ばより弱く、資源調達の面…

米銀、国際基準超える資本上乗せ迫られる可能性=タルーロFRB理事

米連邦準備理事会(FRB)のタルーロ理事は9日、 上院銀行委員会での証言で、米銀大手は近く、 国際基準以上の資本サーチャージ(資本の上乗せ)を 義務付けられる可能性があるとの見解を示した。理事は国際基準をどの程度上回るのかについては 明言を避けた…

スコットランドの銀行、独立決定に備え対応協議

スコットランドの独立の是非を問う住民投票が 18日に迫る中、スコットランドの銀行は独立が 決まった場合に預金の引き出しが殺到するなどの 事態を想定し、対応を進めている。銀行はオンラインデータや支店からの情報で 預金引き出しの兆候がみられないか注…

スコットランド独立、ある程度の対応策用意=英金融当局幹部

英金融行動監視機構(FCA)の ジョン・グリフィスジョーンズ会長は9日、 スコットランドが英国から独立した場合に備え 「ある程度の基本的な対応策」を用意している と明らかにした。同氏はまた、独立となった場合はスコットランドの 議員が金融市場をどのよ…

スコットランド通貨同盟、国家主権と両立せず=英中銀総裁

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は9日、 18日に予定されるスコットランド独立の是非を問う 住民投票に関し、独立賛成派が勝利した場合の スコットランドと残りの英国との通貨同盟は、国家主権と 両立しないとの見解を示した。総裁は労働組合代…

ドイツが来年には新規国債ゼロに、1969年以来初

ショイブレ独財務相は9日、来年には1969年以来初めて、 新規の国債発行がゼロになる、との見通しを明らかにした。一方で、欧州連合(EU)の安定成長協定の達成には まだほど遠い、とも主張、ドイツが今後も財政の 健全化努力を続けることは正当化される、 と…

ECBは基本的に政策手段を使い尽くした=独財務相

ショイブレ独財務相は9日、低迷するユーロ圏経済の 支援に向け、欧州中央銀行(ECB)はできる限りのことを 行っているが、その手段は基本的に使い尽くされた との認識を示した。同相は、連邦議会下院で「ECBに成長と 雇用に対する責任を負わせても仕方がない…

ユーロ高は金融緩和の根拠になる=クーレECB専務理事

欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は、 ユーロ高は金融緩和政策の根拠になる との意見を表明した。専務理事は、ユーロ圏はデフレに陥っては いないとしたが、物価上昇については 「弱すぎる」との見方を示した。ロベール・シューマン財団 とのインタビュ…

QQEの金利押し下げ効果、累積的に強まる=8月日銀議事要旨

日銀が9日公表した議事要旨によると、8月7、8日に 開かれた金融政策決定会合では、現行の量的・質的金融緩和 (QQE)による金利押し下げ効果が累積的に強まることを しっかり説明する必要があると、何人かの委員が主張した。政策の現状維持を続けても、緩和…

市場参加者、FRBの見方以上に低金利の長期化予想=論文

市場参加者らは米連邦準備理事会(FRB)の見方以上に 低金利が長期化し、利上げペースも一段と緩慢になると 想定している、とする論文が8日、公表された。サンフランシスコ地区連銀のエコノミスト、 イェンス・クリステンセン氏とサイモン・クワン氏は論文で…

米FRB、銀行の自己資本規制を強化へ

米連邦準備理事会(FRB)のタルーロ理事は 8日明らかになった上院銀行委員会の公聴会の 証言原稿で、大手銀行の短期資金への依存度を 減らすため、国際ルールよりも厳しい自己資本規制を 導入する考えを示した。理事は「短期のホールセール資金調達の リスク…

イタリア中銀がECBオペ適格担保基準を緩和、企業貸出支援へ

イタリア中央銀行は、国内銀行が欧州中銀(ECB)の 資金供給を受けるための適格担保基準を緩和した。イタリア経済を支えている中小企業は銀行借り入れに 資金需要を依存しているが、国内銀行の企業融資は 2011年半ば以降7000億ユーロ以上減少しており、 基準…

ドイツ・フランスが投資拡大で共同提案、財務相会合討議へ

ドイツとフランスの財務相は、今週末ミラノで 開催される欧州連合(EU)財務相会合での討議に向け、 欧州内の投資拡大を実現するための共同提案を策定している。ドイツ財務省のマリアンヌ・コーテ報道官が8日、 明らかにした。コーテ氏によると、ドイツのシ…

元ECB理事がABS購入批判、「ECBがバッドバンクに」

シュタルク元欧州中央銀行(ECB)専務理事は、 ECBが今月決定した資産担保証券(ABS)の 買い入れによって、ECBが欧州の「バッドバンク」 (不良資産買い取り機関)になると批判、利下げは ユーロ圏の融資拡大につながらないとの認識を示した。9日付の独経済…

ECB、QE議論より現行政策注力を=ノボトニー・オーストリア中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの ノボトニー・オーストリア中銀総裁は8日、 ECBは現在実施している政策に注力するべき との考えを示し、ECBによる量的緩和実施の 是非に関する議論は避けた。ECBは4日の理事会で利下げのほか、資産担保証券 (ABS)とカ…

欧州銀の資産査定、結果公表は10月17日以降の公算=関係筋

欧州中央銀行(ECB)が大手ユーロ圏の銀行を 対象に実施する資産査定の結果公表日が当初 見込まれていた10月17日から後ずれする公算が 大きいことが8日、関係筋の話で分かった。ただ正式期限である10月末までには 明らかになる見通しという。銀行に対しては…

ECB、利用できる手段まだ残されている=コンスタンシオ副総裁

欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁は8日、 ECBには利用可能な手段がまだ残されていると述べた。ただ、ユーロ圏の経済成長を再び引き上げるには 各国政府が責任を果たす必要があるとの考えを示したECBは前週の理事会で利下げを決定すると同時に、 資…