2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ドイツ、キプロス債務のヘアカットの可能性排除せず

ドイツ政府は21日、キプロスのソブリン債務について、 持続可能な水準に削減するための全ての選択肢を検討する 必要があるとの立場を示し、ヘアカット(債務元本の減免) の可能性を排除しなかった。キプロスは、国際通貨基金(IMF)が同国への支援プログラ…

ユーロ圏にインフレ懸念ない、来年2%以下に鈍化へ=アスムセンECB専務理事

欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事は、ユーロ圏の インフレ率は来年2%を下回る水準に鈍化するとの見方を示した。22日付け独紙ライニッシェポストに 掲載されるインタビューで明らかにした。専務理事はその中で「心配する理由はない」とし、 「域内の…

ユーログループ議長、キプロス債務の元本減免を否定

ユーログループ(ユーロ圏財務相会合)のユンケル議長は21日、 キプロスのソブリン債務について、ユーロ圏の信認を危うくするため、 ヘアカット(債務元本の減免)は救済措置の一部にはならないと述べた。議長はドイツのラジオ、Deutschlandfunkに対し、「既…

9月末の家計金融純資産1156兆円、一般政府の負債1133兆円

日銀が21日公表した2012年7〜9月期の資金循環統計によると、 9月末の家計の金融資産から負債を差し引いた金融純資産は 1156兆円となり、一般政府の負債残高1133兆円を引き続き上回った。9月末の国債の海外保有は前年比11.1%増、 国債残高に占める構成比は9.…

12月の日銀月報、景気判断「一段と弱含んでいる」へ下方修正

日銀は21日公表した12月の金融経済月報で、 景気の現状について「一段と弱含んでいる」とし、 11月の「弱含みとなっている」との判断から 下方修正した。設備投資も「全体として弱めとなっている」とし、 前月の「緩やかな増加基調」との判断を引き下げた。…

12月の月例経済報告、基調判断を5カ月ぶり維持

政府は21日に発表した12月の月例経済報告で、 景気は「世界景気の減速などを背景として、 このところ弱い動きとなっている」として、 基調判断を据え置いた。海外経済の急減速などを受けて11月まで景気判断を 連続して下方修正してきたが、個人消費の底入れ…

日銀の物価目標見直し「極めて驚き」、国会で経緯質す=前原経財相

前原誠司経済財政担当相は21日午前の閣議後会見で、 日銀が昨日の金融政策決定会合で、物価上昇率1%を目指す 「中長期的な物価安定の目途」の見直しを決めたことについて、 これまでの日銀側の主張を考慮すると「極めて驚きを感じる」とし、 「今までと、ど…

香港当局、HIBOR不正操作の疑いでスイスUBSへの調査開始

香港の中央銀行に相当する香港金融管理局 (HKMA)は20日、域内銀行間取引金利 (HIBOR)の設定のための金利を不正確に 申告していた疑いで、スイスの金融大手UBSに 対する調査を開始したと明らかにした。HKMAは声明で、海外の規制当局から、UBSが HIBORや域…

豪政府、今年度の財政黒字実現目標を断念=財務相

オーストラリア政府は、今年度(2013年6月まで)に 財政黒字を実現するとの公約を断念した。豪ドル相場の大幅な上昇と輸出収入の 減少で税収に影響がでたためという。スワン副首相兼財務相は記者会見で、今年度に 小規模な財政黒字を実現するために一段の 支…

日銀はドルスワップ協定など1年延長、欧米5中銀と足並み揃える

日銀は19〜20日に開催した金融政策決定会合で、 米連邦準備理事会(FRB)や欧州中銀(ECB)などと 締結している米ドル及び参加国・地域の通貨間の スワップ協定を2014年2月1日まで1年延長すること を決めた。FRB、ECB、イングランド銀行(英中銀)、カナダ中…

日銀が基金10兆円増額の追加緩和決定、「物価安定の目途」見直しも

日銀は19、20日に開いた金融政策決定会合で、 今年2月に導入した物価上昇率1%を目指す 「中長期的な物価安定の目途」について、 次回会合で点検を行うことを決めた。白川方明総裁は必要な論点を整理し、 次回会合で報告するよう執行部に指示した。また資産…

安倍氏の要請踏まえ「物価安定のめど」見直し=日銀総裁

日銀の白川方明総裁は20日、金融政策決定会合後に 記者会見し、日銀が採用している「物価安定の目途」を 新政権と協議の上で見直し、来年1月の次回会合で 結論を出すと明言した。自民党の安倍晋三総裁が、デフレ脱却に向け2%の 物価目標を設定するよう要請…

自民・石破幹事長、円安基調に「適度な水準を」

自民党の石破幹事長は20日午前のテレビ朝日の番組で、 最近の円安基調について「(円高が)是正傾向にあるのは 良いことだが、極端に円安に振れるのが本当に良いか。 適度な為替水準を保っていくことが大事だ」と述べた。

安倍自民総裁、追加緩和など「一つ一つ実現している」と評価

安倍晋三自民党総裁は20日、日銀が発表した 一段の金融緩和と、次回の金融政策決定会合に 向けて新たな物価目標を検討していくことが 決まったことについて「(われわれが要請して きたことが)一つ一つ実現している」と評価した。党政調正副会長・部会長合…

ファニーメイとフレディマック、金利不正操作で30億ドル損失も

米連邦当局は、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の 不正操作により、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と 連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が合わせて 30億ドルを超す損害を被った可能性があると認識している。ロイターが入手した、監察当局がファニ…

米財政の崖による景気後退、インフラ部門の打撃に=ムーディーズ

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは19日、 米国で年明けに減税失効と歳出の自動削減開始が重なる 「財政の崖」が回避できなければ、空港や有料道路、 公益といったインフラ部門に直接の影響が及ぶ公算は 小さいものの、米経済がリセッショ…

共和の減税延長法案めぐり「崖」協議こう着、大統領は拒否権行使へ

米与野党の「財政の崖」をめぐる協議は19日、 年収が100万ドルを超える上位富裕層を除き 減税を延長する法案を共和党が下院で強行採決する 構えを見せていることで、こう着状態に陥った。オバマ大統領は記者会見で「共和党が私にイエス ということは極めて困…

英格付け、債務削減遅れた場合引き下げの可能性=フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティングスは19日、 英国の債務削減計画が遅れた場合、格付けを 「AAA」から引き下げる可能性が高いとの見方を示した。フィッチの有力ソブリンアナリスト、エド・パーカー氏は、 チャットルーム「ロイター・グローバル・マーケッツ…

仏政府、自己勘定取引の分離盛る銀行改革案発表

フランスは19日、銀行の投機的活動抑制を 目指した改革案の内容を明らかにした。自己勘定取引の分離などを盛り込んだが、投資銀行業務の 大半が影響を免れる公算で、オランド大統領が選挙戦から 掲げてきた銀行に対する強硬姿勢が鈍ったとの批判も出ている。…

ECB、条件が守られなければ債券買い入れ停止すべき=アスムセン専務理事

欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事は、 新たな国債買い入れプログラム(OMT)を発動しても 関係諸国が条件を守らない場合、買い入れを 停止すべきとの見解を示した。同専務理事は国際プレスクラブで記者団に対し 「(OMT実施の)状況である国が条件を…

ECB、ギリシャ国債を再び適格担保に

欧州中央銀行(ECB)は19日、ギリシャ国債を 流動性供給オペの適格担保として再び認めると発表した。 12月21日から適用する。ECBは声明で、ギリシャの改革、財政緊縮、及び 民営化プロセスに進展が見られたため、同国の国債を 再び適格担保として認めること…

韓国大統領選で朴槿恵候補が勝利、初の女性大統領誕生へ

19日の韓国大統領選挙は、与党セヌリ党の朴槿恵 (パククンヘ)候補(60)が接戦を制し勝利した。 同国で初の女性大統領の誕生となる。朴氏は分断された社会の 融和に努める考えを示した。開票率約88%の時点で、朴氏の得票率は51.6%と、 民主統合党の文在…

米国が「財政の崖」回避に失敗すれば格下げも=フィッチ

格付け会社のフィッチは、米国が年明けの減税失効と 歳出の自動削減が重なる「財政の崖」の回避に失敗すれば、 トリプルAから格下げする可能性が高まるとの見解を示した。19日に公表した2013年グローバルアウトルックでフィッチは、 「財政の崖回避に失敗す…

UBS、LIBOR問題で日本からの撤退は予想せず=CEO

スイスの銀行大手UBSのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者 (CEO)は19日、従業員がロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の 不正操作に関与したとされる問題が、日本からの事業撤退に つながるとは予想していないと述べた。また、同問題の調査を受けて約40人…

UBSが日本でのLIBOR不正操作認める、罰金15億ドル

スイスの金融大手UBSは、日本拠点で円建てLIBOR (ロンドン銀行間取引金利)やユーロ円TIBOR (東京銀行間取引金利)を不正操作したことを認め、 米・英・スイス当局に罰金14億スイスフラン (15億3000万ドル)を支払うと発表した。罰金額は、6月に同じくLIB…

LIBOR操作でUBSに1.6億ポンドの罰金=英金融サービス機構

英金融サービス機構(FSA)は、6年間にわたり 4カ国でLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)を 不正に操作したとして、スイスの金融大手UBSに 1億6000万ポンドの罰金を科したと発表した。FSAは、不正操作は日本、スイス、英国、米国などで行われ、 トレーダーや幹…

ハンガリー中銀、政策金利を25bp引き下げ2年ぶり低水準

ハンガリー国立銀行(中央銀行)は18日、政策金利を 25ベーシスポイント(bp)引き下げ5.75%とした。 2年ぶりの低水準となった。ハンガリーの政策金利は今回の利下げ後も、 依然として域内で最も高い水準にある。景気後退から抜け出せず、来年も低迷を予想…

トルコ中銀、主要政策金利を1年ぶり引き下げ

トルコ中央銀行は18日、主要政策金利の1週間物レポレートを 25ベーシスポイント(bp)引き下げ5.50%とした。 引き下げは約1年ぶり。インフレ率が低下し、予想以上の落ち込みとなった 景気への対策を強化する余地が生まれていた。ただ、下限金利である翌日物…

ニュージーランドが経済見通しを下方修正、支出削減策を継続へ

ニュージーランド政府は18日、経済見通しを 下方修正するとともに、予想される税収減に 対応するため厳しい支出削減策を継続する考えを示した。それにより、2015年までに財政収支の 黒字を回復したいとしている。財務省は、クライストチャーチ地震からの復興…

途上国の不正な資金流出、約半分は中国から送金

米民間研究機関グローバル・フィナンシャル・インテグリティー (GFI)は17日、2010年の途上国からの不正な資金流出の額が 8590億ドル(約72兆円)近くに上ったとする報告書を発表した。このうち、約半分を占める4200億ドルは中国からだった。2番目に多かっ…